tasuのカメラ欲

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「カメラが上手になる4つの魔法の用語」 第2回 ~シャッター速度とは~

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みなさんこんにちは!

tasuです!

 

前回は、「カメラが上手になる4つの魔法の用語」の第1回目として、

「絞り」についてご紹介させていただきました。
 

おさらいになりますが、「絞り」は写真の明るさ、

そして一眼カメラの醍醐味とも言える、写真のボケを

調整することができる機能だ、と前回はご説明いたしました。

 

第2回である今回は、

シャッター速度

について解説していきたいと思います。

 

このシャッター速度を理解することで、

カメラの手ブレの悩みを解決し、

劇的に撮れる写真の幅が広がりますので、

ぜひ参考にしてみてください!

 

<目次>

 

シャッター速度とは

 

シャッターはレンズと撮像素子(イメージセンサー)の間にあり、通常はシャッターは閉じられています。

 

撮影の際、シャッターボタンを押すと、シャッターが開きセンサーに光が当たり、被写体の光の情報を記録し始めます。

 

そしてシャッターが閉じるとともに、センサーに光が当たらなくなり記録が終了する、というのが一連の撮影の流れになります。

 

つまりこの、シャッターが開いてから閉じるまでの間の時間=センサーに光が当たる時間 のことをシャッター速度と呼びます。

 

1秒より短いシャッター速度の場合、「1/30」、「1/250」、「1/1000」 などの分数で表示されます。

カメラによっては、分数表示が省略され 「30」、「250」、「1000」などのように表されることがあります。

 

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一方、1秒より長いシャッター速度の場合、8”、15”などのように、数字の後に「”」をつけることで表されます。

 

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シャッター速度が変わると何が変わる?

 

①写真の明るさを調節できる

 

ではシャッター速度が変わると何が変わるのでしょうか。

まず一つ目が、光を取り入れる量を調節でき、写真の明るさが変わるということです。

 

あれ、どこかで聞いたことがあるような・・・

 

そうです。

前回絞りの開き具合で光の取り入れる量を調節できるとご説明しましたが、シャッター速度でも取り入れる光の量を調節できるのです。

 

シャッター速度を短くすると、シャッターが開いてセンサーに光が当たる時間が短くなるため、センサーに当たる光量の絶対量が少なくなり、写真が暗くなります。

逆にシャッター速度を長くすると、センサーに光が当たる時間が長くなり、写真が明るくなります。

 

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京浜工場地帯での一枚 シャッター速度を5秒と長くすることで、暗い被写体でも明るく撮影できる。

 

明るい場所では、写真にするために必要な光がたくさんあるため、シャッター速度が短くても問題ありません。

一方、星空撮影などの暗所で写真を撮るときには、星の光では光量が足りないため、シャッター速度を長くしてたくさんの光を取り入れ写真を撮ると、綺麗な星空を写すことができます。

 

②躍動感と手ブレを表現できる

 

シャッター速度を調整することで、写真に動きを出したり、躍動感を表現したり、幻想的な雰囲気を出したりと、さまざまな表現を可能にします。

 

先程ご説明しましたが、シャッター速度を変更すると、センサーに光が当たる時間が変わります。

では、動いている被写体を撮影するとどのようになるでしょうか。

次の2枚の写真をご覧ください。

 

 

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左図:シャッター速度 1.3秒

右図:シャッター速度 1/1250秒

 

上の2枚の写真は、滝を撮影したものになります。

滝や川などの流水は、シャッター速度を変更することで、その表情を大きく変える被写体です。

 

左の写真はシャッター速度を1250分の1秒というかなり短い時間で撮影をしています。

この場合、水の雫の一瞬の表情を捉えられており、今にも粒が飛び散ってきそうな、水のダイナミックさを表現できています。

 

一方右の写真は、シャッター速度を1.3秒という、比較的長めにして撮影しています。

先程のシャッター速度が短い場合のダイナミックさとはうって変わって、水の柔らかさや幻想的な線を表現することができています。

 

このように、同じ風景、同じ被写体であっても、シャッター速度1つで写真の表情を色々な側面から捉えることができます。

 

 

ただ、シャッター速度を長くして撮影する際には注意が必要です。

シャッター速度が長いと、その分手ブレの影響を大きく受けてしまいます。基本的に長いシャッター速度での撮影をする際には、三脚を利用する事で、手ブレを軽減させることができます。

手持ちでの撮影で手ブレしないシャッター速度の目安として、「1/焦点距離」より短いシャッター速度と言われているため、1つの目安として覚えておきましょう。

 

まとめ

シャッター速度を短くする:写真が暗くなり、一瞬の表情を切り取れる。手ブレの影響は小さい。

シャッター速度を長くする:写真が明るくなり、動きを表現できる。手ブレの影響が大きくなるため、三脚が必要。

 

いかがでしたか。

シャッター速度の調節ができるようになれば、1つの被写体でも様々な側面を映し出すことができ、写真の幅もグッと上がります!

是非、シャッター速度を色々と変えてみて、写真を撮ってみましょう!