初心者必見!カメラレンズ全6種類のそれぞれの特徴をご紹介します!
みなさまこんにちは!
tasuです!
技術力の発展が顕著なこのご時世。
カメラも例に漏れず、小型・軽量化、高性能化が進んでいますね。
今では携帯電話搭載のカメラが超高性能となり、
「一眼レフ?なにそれおいしいの?」
といった意見も増えてきています。
そんな中、携帯にはないデジタル一眼レフやミラーレス一眼にしかない圧倒的なメリットがあります。
それが、レンズを交換できることです!
ただ一概にレンズって言っても、どんな種類があるんだかさっぱり分からん・・・
って方も多いのではないでしょうか?
そこで今回は、一眼レフやミラーレス一眼のレンズにはどんな種類があるのか、詳しくご紹介したいと思います!
レンズは非常に高価な買い物となりますので、撮りたい被写体やシーンに合わせ、ご自身に合うレンズを探してみてください!
<目次>
標準ズームレンズ
カメラのレンズキットを購入すると大体付属するのが、この標準ズームレンズです。
一本で広角から望遠まである程度こなせてしまうというその汎用性の高さから、初心者の方でも非常に使いやすいレンズですね。
なお、標準ズームレンズの「ズーム」は、焦点距離を変えることができますよ(ズームできますよ)、という意味を持っています。
この反対に焦点距離が変えられず一定のレンズを、単焦点レンズと呼びます。
そして、標準ズームレンズの「標準」が、一般的な焦点距離ですよ(広角でも望遠でもないですよ)ということを意味しています。
標準とはどのくらいの焦点距離かというと、35mmフルサイズ換算でいうと50mmになります。
この50mmを基準にして拡大縮小できる、というのが標準ズームレンズとなります。
なお肉眼の視野に近いのが、大体焦点距離が50mmくらいだと言われています。
標準ズームレンズはでみた風景に近い写真が撮れるレンズだ、というように覚えておくと良いでしょう。
望遠ズームレンズ
標準レンズの高倍率側を使っても被写体が小さすぎて良い写真が撮れない、なんて時に役立つのが望遠ズームレンズです。
運動会のお子様を撮影するときや、遠くにいる動物を撮影するときなど、被写体に近づけないときに非常に活躍します!
また、焦点距離が長くなるほどボケが表現できます。焦点距離が非常に長い望遠のレンズでは、標準レンズに比べて大きなボケになることも大きな特徴の一つです。
一方、望遠ズームレンズにもデメリットがあります。
まず一つ目が手ブレが発生しやすくなるということです。焦点距離が長いほど小さな振動でも写真に大きな「ブレ」が生じてしまいます。
手持ち撮影をする際には、1/焦点距離よりシャッタースピードが長くなるとブレやすくなると言われていますので、シャッタースピードを意識したり、場合によっては三脚を使うなどして手ブレを防止しましょう。
二つ目が、望遠ズームレンズの構造上、どうしてもサイズ・重量が大きくなってしまうことです。持ち運びの際には十分準備をしておきましょう。
広角ズームレンズ
建物や風景を撮影する際、被写体が近かったり大きかったりすると、画角に収まりらず思い通りの写真にならなかったという経験はありませんか?
そんな、写真により広い範囲を写したい!という時に活躍するのが、広角ズームレンズです!
肉眼よりもさらに広い画角の写真を撮影できるため、普段見ている風景もまた違った印象に写すことができます!
さらに建物など、標準レンズで写り切らないような大きな被写体も、広角レンズでなら全体を写すことができ、よりダイナミック、大迫力に写すことができるという特徴があります。
ただし、ボケを表現しづらいという側面もあります。
望遠ズームレンズの項でも触れましたが、ボケは焦点距離が長いほど表現しやすいです。
焦点距離が非常に短い広角のレンズは、ボケを表現するのは不得手と言えるでしょう。
単焦点レンズ
単焦点レンズとはその名の通り、焦点距離が単一のレンズの事を言います。つまりズームができないレンズのことです。
焦点距離を変えることができなければそれは単焦点レンズになるので、広角・望遠などの焦点距離にはよりません。
ズームできないってなにそれ?メリットあるの?
と思うかもしれませんが、単焦点レンズならではのメリットはたくさんあります。
まず、単焦点レンズは小型・軽量の物が多いです。レンズの焦点距離を変更するズーム機能を実現するには、かなり複雑な作りが必要となるため、必然的にサイズは大きく、重量は重くなります。
その点単焦点レンズはズームという複雑な機能を切り捨て、シンプルな構造になっているため、小型・軽量化しやすいという特徴があります。
またもう一つ大きな特徴として、F値が小さいという長所があります。
一般的なズームレンズは、入門機から中級機でもF4、いわゆる大三元レンズと呼ばれる上級機でも、F2.8がいいところです。
しかし単焦点レンズはF1.8やF1.4などのF値を実現できます。
F値が小さいほど大きなボケが表現でき、一眼ならではの写真を撮影するにはぜひオススメのレンズとなります。
このF値が大きいレンズは、「明るいレンズ」とも呼ばれており、暗所での手持ち撮影も非常に強いという特徴もあります。
マクロレンズ
マクロレンズとは、小さいものを大きく写すことができるレンズです。
これだけ聞くと少しわかりづらいかもしれませんね。
例えると虫眼鏡をのぞいたときに、対象物が大きく見える事に似ています。
花や花についた水滴、虫など、通常のレンズで接写で撮影しようとするとピントが合わないような被写体も、マクロレンズなら鮮明に映し出すことができます。
マクロレンズで接写撮影すると、普段我々が見ている景色とは全く別の世界を見せてくれます。
またマクロレンズは近い被写体を撮るためだけのものと誤解されがちですが、美しいボケ感を表現しやすいため、ポートレートにもおススメです!
普通のレンズでは物足りなくなってしまったときに、また新しいカメラの楽しさを教えてくれるレンズです。
魚眼レンズ
今回ご紹介した中で、最も特徴的な写真が撮れるのが魚眼レンズです。
魚眼レンズは別名フィッシュアイとも呼ばれ、その名の通りまるで魚が見てる景色を撮影できますよ、というレンズになります。
魚眼レンズは魚の目のようにギョロッと飛び出したレンズの形状になっており、この形状のおかげで肉眼で見る景色より圧倒的に広い範囲を写真に映し出してくれます。
また、写真の中央から端に向かって歪んで写る特徴から、圧倒的な躍動感、迫力を表現できるレンズです。
個性的な写真を撮ってみたい、躍動感を最大限に引き出せる写真が撮りたい、という人にはぜひオススメのレンズです。
まとめ
今回、カメラレンズ6種類をご紹介させていただきました。
6種類のレンズにはそれぞれ大きな特徴がありますが、このレンズが優れていてこのレンズが劣っている、と一概に優劣をつけられるものではありません。
それぞれのレンズには各々大きな特徴があり、風景や被写体のイメージもガラッと変わります。
そして、どんな写真が撮れるかは、実際にレンズを使ってみないとわかりません。
今はレンズを購入するだけでなくレンタルもできる時代なので、ぜひ色々なレンズを使ってあなただけの写真を撮ることを目指しましょう!!
上級者への第一歩!撮影モードをマスターして初心者を抜け出そう!
みなさまこんにちは!
tasuです!
最近のカメラって本当に高性能ですよね。
オートモードを使えば、どんな被写体であってもカメラが自動で設定を決めて綺麗な写真が撮れちゃいます。
さらに「夜景モード」や「ポートレートモード」などなど、シーンに沿ったモードを選んで撮影するなんてこともできます。
もちろんカメラに任せて写真を撮ることは、何ら問題はありません。
ただ、せっかく手元にどんな写真でも撮れる魔法の道具があるのに、活用しきれていないのは勿体無いなと思うんですよ!
※あくまで個人的な見解です。
そこで今回は、カメラに踊らされず掌の上で転がせるようになる
4つの撮影モード
についてご紹介したいと思います!
<目次>
おさらい
カメラモードを使いこなすためには、カメラの基本的な用語を理解しておく必要があります!
ここでは、カメラの基本の三つの用語をおさらいしましょう。
絞り
カメラの「絞り」とは、カメラについている、レンズを通過する光の量を調節する穴のこと。
絞りを開く(F値を小さくする):写真が明るくなり、ボケが大きくなる
絞りを閉じる(F値を大きくする):写真が暗くなり、ボケが少なくなる
絞りを詳しく説明したページはこちら↓
シャッター速度
シャッターが開いてから閉じるまでの間の時間=センサーに光が当たる時間のこと
シャッター速度を短くする:写真が暗くなり、一瞬の表情を切り取れる。
シャッター速度を長くする:写真が明るくなり、動きを表現できる。
シャッター速度を詳しく説明したページはこちら↓
露出
絞り・シャッター速度をコントロールし、写真を明るさを決めること
露出をあげると:写真が明るくなる
露出を下げると:写真が暗くなる
露出を詳しく説明したページはこちら↓
プログラムモード(Pモード)
プログラムモードとは、適正な露出となるように、カメラが絞り値、シャッタースピードなどを自動的に適切な値に決める機能です。
ん?オートモードと変わらなくない?
と思うかもしれませんが、プログラムモードでも変更できる値があります
それが「露出」です。
露出を変更できるということは、写真の明るさを調節できるということになります(いわゆる露出補正)。
露出を撮影者が決めてあげると、カメラが自動で絞りやシャッター速度や調節してくれるのが、このプログラムモードになります。
カメラのマニュアル撮影の登竜門としてオススメのモードです!
まずはプログラムモードを活用して、カメラの仕組みを理解していきましょう!
絞り優先モード(A、Avモード)
絞り優先モードは、絞りと露出をお好みで変更でき、シャッター速度をカメラが自動で適切な値に調節してくれるモードになります。
一眼レフやミラーレス一眼で撮れる写真の一番のイメージは、背景がボケた写真だと思います。
絞りを開けるように手動で調節することによって、ボケ感をより強く演出させたりすることが可能です!
他にも風景写真など全体にくっきりとピントが合ったような写真を撮る際にも、絞りを閉めることで撮影することができます。
シャッター速度優先モード(S、Tvモード)
シャッター速度優先モードは、絞り優先モードとは違いシャッター速度と露出を調節でき、絞りをカメラが自動で適切な値に調節してくれるモードです。
シャッター速度をお好みで調節できるので、動く被写体を撮影する時に活躍します。
運動会などで走っているお子様の一瞬を切り取りたい時などには、シャッター速度優先モードでシャッター速度だけを早くしてあげれば、絞りを調節することを考えることなく撮影することができます。
逆に、夜景や車のテールランプを美しく撮影したい際などには、シャッター速度優先モードでシャッター速度のみを遅くしてあげることなども可能です!
マニュアルモード(Mモード)
マニュアルモードは、絞り、シャッター速度、露出、全てを自分で設定できる、非常に自由度が高いモードです。
自由度が高い分、全て自分で設定しなくてはならず、今まで説明したモードのようにカメラが自動で設定を調節してくれるということは一切ありません。
基本的に初心者の方はなかなか使うことはないと思います。かくいう私も、うまく使えた試しがほとんどありません。。。
ただ、星や花火などをレリーズを使って任意の長さにシャッタースピードを設定したいときなど、暗所での撮影に役立つケースもあります。
ただ基本的にはマニュアルで撮る必要があるシーンはほとんどないと思いますので、そこまで利用することが無いと思います。
先に述べた3つのモードが便利すぎるので、正直出番はほとんどありません笑
まとめ
最後に、今までご説明した4つのモードをおさらいしたいと思います。
表にまとめてみましたので、ぜひ活用してみてください!
オートモードは、各カメラメーカーが持てる技術を注ぎ込んで開発しているため、もちろん高性能です。
ただ、色々なモードを使いこなせるようになっておくと、いざという時にもきっと思い通りの写真が撮れるようになると思います!
是非撮影モードをマスターして、上級者への仲間入りを目指しましょう!
撮影日誌 第4回 「圧倒的なチューリップを堪能しよう! 国営昭和記念公園」
出展:国営昭和記念公園公式サイトhttp://www.showakinen-koen.jp/
写真の印象が劇的に変わる!?ホワイトバランスを使いこなそう!
みなさまこんにちは!
tasuです!
「最近どうも同じような印象の写真ばかり撮ってるなー」
と思ったことはありませんか?
いろんな写真を撮ってみたけどなんか変わり映えないし...
折角買ったカメラなのに、マンネリ化している人もいらっしゃるのではないでしょうか。
そんな時は、ホワイトバランスを変えてみると良いかもしれません!
見慣れた景色も、ホワイトバランスひとつ変えて写真を撮るだけで、全く違う印象の写真が撮れること間違いなしです!
そこで今回は、
ホワイトバランスとはなんぞや?
ホワイトバランスを変えるとどんな写真が撮れるの?
ということをご紹介できればと思います!
<目次>
ホワイトバランスってそもそも何?
ホワイトバランスという言葉は聞いたことはあるけど、その機能がどのようなものか知らない方も多いのではないでしょうか。
ホワイトバランスとは、端的に言うと
「カメラが白いものを白色として写すための補正機能」
のことを言います。
...?
これだけ言われてもいまいちイメージがつかないですよね。
私たち人間の目は非常に優秀です。
視点のあったものにピントを合わせたり、光の強さによって瞳孔を開いたり閉じたりを、私たちの意思によらず自動で行ってくれます。
こうした人間の目の優秀な機能の一つに、色の判別があります。
人間の目は、赤い光が当たっていても青いが当たっていても、被写体が白いモノであればそれを白として認識する能力があります。
一方カメラは人間の目ほどは優秀ではないので、元々の被写体の色とは関係なく取り込んだ光の色そのものを取り入れます。
そのため被写体の元々の色が白かったとしても、カメラが赤いと認識すれば赤色、青いと認識すれば青色の写真になるわけです。
このカメラが認識した色と実際の被写体の色を補正してあげよう!という機能がホワイトバランスになります。
ホワイトバランスを調節してみよう
光の色合いは「色温度」という指標で表現されます。
色温度とは太陽光や照明の光などの光源が発する光がどんな色になるか、というのを表す指標で、単位はK(ケルビン)で表されます。
色温度が低いと赤みが増し、色温度が高くなると青みが増すと言われています。
例でいうと、白熱電球は3000K(赤め)、曇天時の光は7000K(青め)のようになります。
一旦おさらいします。
カメラのホワイトバランスは白い光を白く見せるための機能です。
白熱電球のような赤い光の下では、白い被写体は赤い光を反射し赤く見えます。
赤くなったものを白く見せるために、カメラのホワイトバランスを調整すると、
「青色を足して」赤い被写体を白に近づけようとします。
一方青い光の下では、白い被写体は青い光を反射し青く見せます。
青くなったものを白く見せるために、カメラのホワイトバランスを調整すると、
「赤色を足して」青い被写体を白に近づけようとします。
これがホワイトバランスを調整した時の原理になります。
カメラからホワイトバランスを調整しようとすると、以下のような画面でホワイトバランスを変更できます。
ホワイトバランスを白熱電球(色温度低め)に設定すると、白熱電球下の赤い風景を補正しようとするため、写真は青っぽくなります。
一方、ホワイトバランスを曇天(色温度高め)に設定すると、曇り空の下で撮る青めの風景を補正しようとするため、写真は赤っぽくなります。
AWB(オートホワイトバランス)に設定すると、カメラが自動でホワイトバランスを調節してくれます。
ホワイトバランスを変更した際の作画例
先程説明したように、ホワイトバランスは白いものを白色に見せるために色を加えて補正する機能です。
ただ、白色に見せるために補正するだけではなく、「色を加える」という機能を逆手にとって、写真をより印象的に見せることもできます。
ホワイトバランスの効果を最も顕著に見られるのが、夕日の写真です。
まず、こちらの写真をご覧ください。
こちらはホワイトバランスを「白熱電球」にした際の夕日の写真です。
肉眼で見た際よりも、より青空が強く見えています。
夕日を主役とする写真となると、少し物足りなく感じますね。
この写真は、ホワイトバランスを「日陰」に設定した際の夕日の写真になります。
赤色を加えることにより、より夕日感を強く見せることができ、ノスタルジックな印象を与える写真となっています。
一方こちらはホワイトバランスを「蛍光灯」に設定した際の夕日の写真です。
夕日の赤さに、ホワイトバランスの補正で適度に青色を加えることにより、紫色の幻想的な印象の夕日を表現することができます。
ちなみにホワイトバランスを変えて撮影する時は、ファインダーから覗くよりもモニターを見るとことをオススメします。
モニターにはホワイトバランスが適用された後の画が映るので、どのように印象が変わるのか一目でわかります。
まとめ
絞りやシャッター速度などの調節に比べて、写真の印象をより大きく変えることができるのがホワイトバランスです。
写真がマンネリ化して思い悩んでいる方でも、ホワイトバランスひとつで写真の印象をガラッと変えられるので、モチベーション向上に繋がると思います!
百聞は一見にしかず、是非写真を撮ってその違いを堪能してみてください!
「カメラが上手になる4つの魔法の用語」 第4回 ~露出とは~
みなさまこんにちは!
tasuです!
今回は「カメラが上手になる4つの魔法の用語」の最終回になります!
過去3回では、次の3つの用語についてご説明してきました。
① 絞り
② シャッター速度
③ ISO感度
これらの3つは、写真を印象的にするのにどれも必要不可欠な機能ですよ、とご紹介させていただきました。
そして今回は、今まで得た知識の集大成となる
「露出」
についてご説明したいと思います!
<目次>
露出とは?
冒頭で少し触れましたが、露出は、
① 絞り
② シャッター速度
③ ISO感度
これら3つの集大成となる用語だとご説明しました。
一体どういうことでしょうか。
ここで一旦復習してみましょう。
絞り・・・レンズ内の穴の大きさを変え、カメラに入る光の量を調節する機能
シャッター速度・・・シャッターを開ける時間を調整し、センサーに当てる光の量を調整する機能
ISO感度・・・センサーの感度を調整し、光を増幅させる機能
お分かりでしょうか?
3つ全てが、光を調節する機能、つまり写真の明るさを調節する機能なのです。
そして「露出」とは、
絞り・シャッター速度・ISO感度をコントロールし、写真を明るさを決めることを言います。
上の露出のイメージを表した画像をご覧ください。
小さい蛇口(F値が大きい)で大きなコップ(ISO感度の低いセンサー)に水を満タンまで貯めるためには長い時間が必要(シャッター速度が長い)です。
逆に、大きい蛇口を全開(F値が小さい)で小さなコップ(ISO感度の高いセンサー)に水を満タンにするには、一瞬(シャッター速度が短い)でしょう。
このように露出は、蛇口から出る水に置き換えて考えると理解しやすくなります。
また現代のカメラには、露出を自動で計算してくれる「露出計」という非常に便利な装置が組み込まれています。
この露出計があるおかげで、明るい被写体でも暗い被写体でも、露出を調整し適切な明るさの写真となるよう、カメラが自動で絞り・シャッター速度・ISO感度をコントロールしてくれます。
この自動で調節される適正な明るさのことを、「適正露出」と呼びます。
先ほどの露出のイメージ図で言うと、「コップが満タンになった状態(適正量の光が取り込まれている状態)」になります。
自動露出機能を利用する撮影モードであれば、適正露出の写真が撮影されることになります。
ただ、
「ポートレートを撮りたいから、もっと明るい写真を撮りたい!」
「黒さ、暗さを強調し、より厳格なイメージの写真にしたい!」
と言うように、適正露出よりも、明るい・暗い写真を撮りたいと感じる場合もありますよね。
そうした場合は、露出補正を使いましょう。
露出補正は、カメラの露出計から計算された適正露出を変更することで、写真の露出を明るくor暗くする機能です。
上記はcanonの露出補正の参考画像です。
この露出補正の値を+にすることで写真は明るく、にすることで暗くすることができます。
露出を+1する(1段上げる)と写真の明るさは2倍となり、-1する(1段下げる)と写真の明るさは半分となります。
このように露出を1段階調節するとかなり明るさが変わってしまうため、基本的には0.3段ずつや0.5段ずつで調節できるようになっています。
露出を変えるとどうなる?
では、実際に露出を変更したとき、写真がどのように変わるかご覧いただきましょう。
まず左側の写真は露出を+に補正した場合の写真です。
電車や鉄橋がくっきり見えているため視線は電車に向かいます。つまり主役が電車となっているように見えます。
次に右側の写真をご覧ください。こちらは露出を-に補正した場合の写真です。
今度は電車や鉄橋がシルエットとなり、夕日の光が際立っていることが分かります。
このように露出を補正し写真の明るさを変えてあげることで、同じ被写体でも「何を強調したいか」を変えることができます。
まとめ
露出とは:写真の明るさを調整してあげる機能
露出をあげると:写真が明るくなる
露出を下げると:写真が暗くなる
今回解説した露出に加え、前3回で解説した、露出・シャッター速度・ISO感度の4つの用語は、写真を上手になるために欠かせない機能です。
そしてカメラは理屈だけ分かっていても、試行錯誤を凝らして写真を沢山の写真を撮らないと、決して上手くならないと私は思います。
ですので、この度解説させていただいた機能を、色々な被写体に対して試してみてください!
きっと今まで撮っていた写真とは、また違う一面を見ることができるようになると思います!
「カメラが上手になる4つの魔法の用語」 第3回 〜ISO感度とは〜
みなさまこんにちは!
tasuです!
「カメラが上手になる4つの魔法の用語」第3回として、
について紹介していきたいと思います!
ISO感度は、絞り・シャッター速度とともに、カメラを使いこなすうえで非常に重要な機能となります!
使いこなせるようになれば、暗所での撮影もバッチリ!
是非、この記事を読んで、ISO感度を理解していただければと思います!
<目次>
ISO感度とは?
夜景や夜の街、もしくは洞窟などなど、暗いところで撮影しようとした時、「写真が暗すぎる!」「手ブレが凄い!」なんてことはありませんでしたか?
こうした悩みはISO感度を活用すれば解決できるかもしれません!
ISO感度とは、「イメージセンサーがどれだけ敏感に光を感じるか」
の度合いのことを指します。
言い換えると、センサーに当たった光をカメラの内部で増幅・減衰させることで、
写真の明るさを調節してあげよう!という機能です。
カメラの設定を変更し、ISO感度を上げることで、写真がより明るくなります。
反対に、明るすぎる写真が撮れてしまった場合は、ISO感度を下げてあげれば、写真を暗くすることができます。
また、ISO感度を上げると写真のノイズが強くなります。
また、ISO感度を調節できるのはあくまでデジタルカメラの場合です。
フィルムカメラの場合は、フィルム自体の感度が決まっているため、カメラ側での設定変更はできません。もし感度を変更したい場合は、フィルムそのものを変更する必要があります。
ISO感度の読み方は、「イソかんど」や「アイエスオーかんど」と読むのが一般的です。
このISOが何を意味しているかというと、International Organization for Standardization の頭文字から来ています。
日本語に訳すと、「国際標準化機構」です。
つまりISOという言葉に特別意味はなく、「国際的に規格が定められている感度ですよ」ということを指しています。
ISO感度をあげるメリット
先程、ISO感度を上げることで明るい写真が撮れる、とご説明させていただきました。
ただ前2回の記事を読まれた方は、
絞りを開放したり、シャッター速度を長くしたりすれば、写真の明るさを調節できるから、ISO感度をわざわざ調整する必要はないんじゃない?と疑問に思われるかもしれません。
しかし、次のようなシチュエーションだとどうでしょうか。
①夜景の写真を撮りたいけど、三脚がなく手持ち撮影をする必要があり、シャッター速度を長くしてしまうと、手ブレが激しくなってしまう。
②星の撮影をしたいが、シャッター速度を長くしすぎてしまうと、星が動いて、写真が綺麗でなくなってしまう
こういった条件が限られたシチュエーションで、思い通りの写真を撮るために活躍するのが、ISO感度です。
シャッター速度や絞りを調節しても、必要な光の量が足りず写真が暗くなってしまう時、ISO感度を上げて光を増幅させることで、足りない光を補い、明るい写真にすることができます。
またISO感度を上げると、肉眼で認識できないような光なども捉えることができるようになるため、天の川を写すような幻想的な写真を撮影する際に活躍します。
ISO感度をうまく使えば、このように美しい天の川を撮影することも可能です!
ISO感度をあげるデメリット
では暗所での撮影なら、ひとまずISO感度を上げておけば良い!
であるかといえば、一概にそうとは限りません。
「ISO感度とは?」で少し触れましたが、ISO感度をあげると、写真にノイズがかってしまいます。
これはどういったことでしょうか?
次の2枚の写真をご覧ください。
低ISO感度で撮影した写真(上)と、高ISO感度で撮影した写真(下)を比較してください。
このように、ブログにあげるような表示されるサイズが制限された写真であれば、そこまでノイズの違いは見られません。
では次に、先程の2枚の写真の一部をトリミングした画像を比較してみてください。
上のISO感度が低い写真に比べ、下のISO感度が高い写真は、ザラザラしたような写真になっているのが見てとれます。
このザラザラがノイズです。
ただし、トリミングをすれば分かる程度、といえばその通りです。
例えばInstagramに写真をアップしたり、ブログにあげたりするような写真であれば、大きいサイズで画像を見ることはないため、ノイズの有無はさほど気になりません。
ただ、パソコンの液晶画面いっぱいに表示したり、ポスターのような大きなサイズでプリントするとなると、かなりノイズが目立ってしまいます。
撮影した写真をどのような用途に利用するのか、ということも意識し、場合によってはISO感度を上げすぎず撮影することを心がけてみましょう!
まとめ
ISO感度を上げると:写真が明るくなるが、ノイズが増える
ISO感度を下げると:写真が暗くなるが、ノイズが軽減される
今回は、ISO感度についてご紹介させていただきました。
ISO感度は、三脚を立てられない状況で手持ちで夜景を撮影しなければならない場合や、肉眼で認識できないような細かい星を撮影するときなどに活躍する機能です!
ISO感度を理解することで手ブレを気にせず暗所での撮影ができるようになるので、ぜひ活用してみてください!
「カメラが上手になる4つの魔法の用語」 第2回 ~シャッター速度とは~
みなさんこんにちは!
tasuです!
前回は、「カメラが上手になる4つの魔法の用語」の第1回目として、
「絞り」についてご紹介させていただきました。
おさらいになりますが、「絞り」は写真の明るさ、
そして一眼カメラの醍醐味とも言える、写真のボケを
調整することができる機能だ、と前回はご説明いたしました。
第2回である今回は、
シャッター速度
について解説していきたいと思います。
このシャッター速度を理解することで、
カメラの手ブレの悩みを解決し、
劇的に撮れる写真の幅が広がりますので、
ぜひ参考にしてみてください!
<目次>
- 絞りとは?
- 絞りを変えると何が起きる?
- ①写真の明るさを調節できる
- ②躍動感と手ブレを表現できる
- 絞りを変えると何が起きる?
シャッター速度とは
シャッターはレンズと撮像素子(イメージセンサー)の間にあり、通常はシャッターは閉じられています。
撮影の際、シャッターボタンを押すと、シャッターが開きセンサーに光が当たり、被写体の光の情報を記録し始めます。
そしてシャッターが閉じるとともに、センサーに光が当たらなくなり記録が終了する、というのが一連の撮影の流れになります。
つまりこの、シャッターが開いてから閉じるまでの間の時間=センサーに光が当たる時間 のことをシャッター速度と呼びます。
1秒より短いシャッター速度の場合、「1/30」、「1/250」、「1/1000」 などの分数で表示されます。
カメラによっては、分数表示が省略され 「30」、「250」、「1000」などのように表されることがあります。
一方、1秒より長いシャッター速度の場合、8”、15”などのように、数字の後に「”」をつけることで表されます。
シャッター速度が変わると何が変わる?
①写真の明るさを調節できる
ではシャッター速度が変わると何が変わるのでしょうか。
まず一つ目が、光を取り入れる量を調節でき、写真の明るさが変わるということです。
あれ、どこかで聞いたことがあるような・・・
そうです。
前回絞りの開き具合で光の取り入れる量を調節できるとご説明しましたが、シャッター速度でも取り入れる光の量を調節できるのです。
シャッター速度を短くすると、シャッターが開いてセンサーに光が当たる時間が短くなるため、センサーに当たる光量の絶対量が少なくなり、写真が暗くなります。
逆にシャッター速度を長くすると、センサーに光が当たる時間が長くなり、写真が明るくなります。
京浜工場地帯での一枚 シャッター速度を5秒と長くすることで、暗い被写体でも明るく撮影できる。
明るい場所では、写真にするために必要な光がたくさんあるため、シャッター速度が短くても問題ありません。
一方、星空撮影などの暗所で写真を撮るときには、星の光では光量が足りないため、シャッター速度を長くしてたくさんの光を取り入れ写真を撮ると、綺麗な星空を写すことができます。
②躍動感と手ブレを表現できる
シャッター速度を調整することで、写真に動きを出したり、躍動感を表現したり、幻想的な雰囲気を出したりと、さまざまな表現を可能にします。
先程ご説明しましたが、シャッター速度を変更すると、センサーに光が当たる時間が変わります。
では、動いている被写体を撮影するとどのようになるでしょうか。
次の2枚の写真をご覧ください。
左図:シャッター速度 1.3秒
右図:シャッター速度 1/1250秒
上の2枚の写真は、滝を撮影したものになります。
滝や川などの流水は、シャッター速度を変更することで、その表情を大きく変える被写体です。
左の写真はシャッター速度を1250分の1秒というかなり短い時間で撮影をしています。
この場合、水の雫の一瞬の表情を捉えられており、今にも粒が飛び散ってきそうな、水のダイナミックさを表現できています。
一方右の写真は、シャッター速度を1.3秒という、比較的長めにして撮影しています。
先程のシャッター速度が短い場合のダイナミックさとはうって変わって、水の柔らかさや幻想的な線を表現することができています。
このように、同じ風景、同じ被写体であっても、シャッター速度1つで写真の表情を色々な側面から捉えることができます。
ただ、シャッター速度を長くして撮影する際には注意が必要です。
シャッター速度が長いと、その分手ブレの影響を大きく受けてしまいます。基本的に長いシャッター速度での撮影をする際には、三脚を利用する事で、手ブレを軽減させることができます。
手持ちでの撮影で手ブレしないシャッター速度の目安として、「1/焦点距離」より短いシャッター速度と言われているため、1つの目安として覚えておきましょう。
まとめ
シャッター速度を短くする:写真が暗くなり、一瞬の表情を切り取れる。手ブレの影響は小さい。
シャッター速度を長くする:写真が明るくなり、動きを表現できる。手ブレの影響が大きくなるため、三脚が必要。
いかがでしたか。
シャッター速度の調節ができるようになれば、1つの被写体でも様々な側面を映し出すことができ、写真の幅もグッと上がります!
是非、シャッター速度を色々と変えてみて、写真を撮ってみましょう!